オタク日記

個人的な忘備録のブログ

2021/9/19 赤シャツ

昨日ぶりです。

9〜10月は舞台強化月間となってしまったためこの様なスケジュールに。

現在セクゾでは聡ちゃんが赤シャツに、風磨くんがDREAM BOYSに、勝利くんがブライトン・ビーチ回顧録にて出演している為世の中のセクラバ達は大忙しである。ありがたい事ですね。

 

そんなこんなで池袋へ!

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初めてのホールなのですが、噂の轟音スピーカーがある映画館の横隣だったのですね。

3階席からの感想は、結構広いな……でした笑

調べてみたら1300だそうで。大体1000アンダーくらいの劇場ばかり入っていたのでそりゃ大きく感じるわな。

 

今回の舞台は物販があったのでパンフレットを購入し、開演前までじっくり読む事が出来ました☺️

会場でパンフレットを読むのはモボぶりなので2ヶ月ぶりとなりますね。現場にてパンフレットを熟読して演者や脚本家、演出家の想いを感じ取ってから観劇するのが好きなので(複数人で行って公演前に色々話しながら待つのも好きですが)久々にこの感覚を味わえて開演前から有意義でした。

 

それでは、以下ネタバレを含みますのでご留意下さい🙇‍♀️

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【あらすじ、感想】

夏目漱石坊っちゃんに登場する赤シャツの視点から描かれた作品である。

本作は坊っちゃんが赴任される少し前から描かれており、坊っちゃんの前ポストである甘木氏が駆け落ちしててんやわんやしている所から始まり、終わりは坊っちゃんと堀田が赤シャツと野だいこを一泡吹かせた後の赤シャツの後日談で終わる。悲しくも色んなすれ違いが起こり、赤シャツは不憫な末路で幕が下りる。

 

原作は坊っちゃんの視点から描かれている為、赤シャツ自体きな臭さを感じるが、本作の解釈では赤シャツは善人である。だが、保守的が故、また周りの癖の強さ故、そして日本の風土特有の噂の一人歩きが故の悲しき末路であった。

 

また、以下の件に関し原作の裏話として脚本であるマキノ氏の解釈により表現されている部分があった。

・うらなりの婚約破談となったマンドナと赤シャツの関係性

→マンドナはうらなりの家柄のみ見ており恋心は皆無である事を赤シャツに打ち明ける。後に赤シャツに言いよるもそれも彼の役職のみを見ており最終的に東京へお見合いしに行く。

この東京のお見合い相手だが原作に出てきた坊っちゃんの再就職先の社長なのではないかと考察が出来て非常に面白かった。

山嵐坊っちゃんにいか銀を勧めた理由

→その兄が経営する飲食店にて強く赴任される先生に是非と勧められたから。

坊っちゃんが赤シャツに釣りなどを勧められた理由

→環境に慣れさせる為等

・うらなりの転籍の理由

→赤シャツ自身うらなりを唯一信頼できる友人として思っていた。その為、延岡への転籍にかんして前向きな意見では無かったが立場上自分の意見を述べつつも事例を伝えた。

断る事も可能だと伝えるも、うらなり自身はマドンナに恋心を抱いておりこの地にいるのはいささか辛いとの事で延岡へ行く

・イナゴ事件や抗争事件

→首謀者は赤シャツの弟である武右衛門であった。彼は悪戯としてやってしまったとあるが、自分が妾の子である事、兄の戦争へ徴兵されない様な行為等色んな要因による言わばストレス解消法となっていたのであろうと推測する

・小鈴と赤シャツの関係

→赤シャツの保守的思考により伝えてはいなかったが、両想いであった。(途中山嵐の男気に小鈴が惚れるシーンがあるが)

・その他

→原作では赤シャツと野だいこはよろしくやっている様に見えるが、本作では野だいこに対しては信用ならないという発言がある。しかしここも保守的思考により、坊っちゃん山嵐に勘違いされてしまった要因となってしまった。

また、坊っちゃんに対しては自分に持っていないものがあると好印象であった。

・記者と赤シャツの関係

→記者と赤シャツの関係は全くない。

赤シャツがコネを使い山嵐坊っちゃんが生徒同士の喧嘩を止めた事件を改竄して報道した経緯は赤シャツは全く無縁であった。

上記に対して勘違いが起きたのは、赤シャツの知人がこの新聞会社に勤めていた事が原因なのだがその知人は現在そこには勤めていなかった。また、山嵐を辞職に追い込んだのは他でもない新聞記者からによる提案であった。

・うらなりの送別会について

→赤シャツが途中で退席した理由は小鈴に合わせる顔がなかったから

 

他にもあったと思うのだが、残念ながら私の記憶能力が低い為ここまで。

 

個人的に驚いた演出が坊っちゃんの演出である。

原作に出てくる坊っちゃんのテキストがナレーション及び映像にて表現されており、より今が原作のどの部分であるかが分かりやすかった。

 

桐山さんを始め演者の方々の演技力も相まってとても惹きつけられる作品となっていた。

(個人的に桐山さんの演技がかなり好きだなと改めて感じたので何か機会があればまた彼主演の舞台を観劇したいと思った。)

 

開演前にパンフレットを読んでおり、野だいこの演者さんのテキストを読んで「野だいこは原作でも本作でも救いようがありません笑」と仰っており、少し笑ってしまったのですが想像以上にうざったくて笑ってしまいました😂

演者さん、方言なども上手かったなあ。

 

今回松島聡くん目当てで行ったのですが、初めての舞台とは思えない程の演技力でしたよ。

中学生の役柄が故、また役柄故かなりアップダウンがあったのですがその繊細な表現も素敵でした。個人的に兄である武右衛門との口論からの喧嘩のシーンでは気迫があり大変良かったです。感情を言葉に載せるの上手いなって。

ドラマなどでもこういう役が彼に回ってきたら嬉しいなと思いましたね。

あと、武右衛門のお食事シーンがあったのですが初めは茶碗に何も入ってなかったのにおかわり後にまさかの白米が入っておりまして。まさかのアイドルが白米を食べる現場を目撃できるとは思わなかったので非常にテンションが上がりました。

 

 

作品については、脚本家であるマキノ氏が「原作を読む限り坊っちゃんは少々アタマが悪いので」みたいな文章があり、猪突猛進な坊っちゃん視点である原作とは全く違う赤シャツ像になったんだろうなと閉演後に噛み締める事ができました。やはり開幕前にパンフレットを読むと楽しいですね。

内容はかなりコミカルなところもあり、シリアスな部分もありの見応えがありまして。コミカルさは下女であるウシの存在が大きかったです。(野だいこもかなり存在が大きかったですがwww)押入れから出てきた時は本当に面白かった。

 

かなり見応えのある作品で堪能できました。

作品を作り上げてくれた方々に感謝でしかないですね。それと原作をきちんと読んでから観劇して正解だったなと。原作を読まずとも楽しめるとは思うのですが、原作が頭に入った上で拝見する事で本作の解釈を楽しめる事ができ2倍楽しめたと思います。そして、この解釈を忘れないうちにもう一度原作を読みたいと感じました。

 

 

余談ですが、初めて入ったBrilliant HALLですが3階席はかなり傾斜がありなんだかたまアリを思い出しました😂

高所恐怖症の方はちょっと怖いかもなあ。私も若干怖かったwww

 

以上です!!

次は来週にブライトン・ビーチ回顧録にお邪魔するので改めてブログ更新します^_^